2019年6月5日 3歳8ヶ月の子供に読み聞かせをした絵本です。
1.ももたろう
1.ももたろう
作:松井直/赤羽末吉
数ある「ももたろう」の絵本の中で有名な1冊です。
まず、音の表現が面白いです。
桃が「じゃくっ」と割れたり、赤ちゃんが「ほおげあ ほおげあ」と泣いたり。
声に出して読んだ時に、「これだ!」としっくりきます。
ストーリーも他のももたろう絵本とは少し違っています。
ももたろう誕生のシーンで、桃を切ったら中に入っている赤ちゃんはケガをしないのかなと疑問に思っていました。
松井さんのももたろうでは、桃を割ろうとしたら、桃が割れて中から男の子が出てきます。
これなら、ももたろうはケガをすることなく誕生できます。
鬼退治の後には、ももたろうは「宝はいらないからお姫様だけ返して」と言います。
相手の所へ乗り込んでいって、力づくで金品を奪ったら強盗と同じです。
ももたろうは、「奪ったものだけ返してくれたらいいよ」と鬼を許してあげます。
他の絵本では、お姫様と一緒に宝物を持ち帰りますが、松井さんのお話の結末の方が私は好きでした。
キジがお姫様を守っていたり、鬼が船でももたろう達を送ってあげたり、絵もとても素敵です。
子供に昔話絵本を読んであげたいと思っている方に、ぜひ手に取っていただきたい1冊です。
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