2019年4月2日 3歳6ヶ月の子供に読み聞かせをした絵本です。
1.だるまちゃんとうさぎちゃん
2.どろんこおそうじ
3.じいじのさくら山
1.だるまちゃんとうさぎちゃん
作:加古里子
雪が積もった日に遊んでいただるまちゃんは、うさぎちゃんとうさぎこちゃんに会いました。
だるまちゃんは「丹下左膳」を説明するため、うさぎこちゃん達に自分の作った雪だるまを見せます。
「丹下左膳」「座頭市」など、昭和生まれの私が何となく知っているという、時代を感じさせるものが登場します。
それから、だるまちゃん家族のおもてなしの心が素晴らしいです。
うさぎちゃん達を喜ばせるために、食べ物や遊びがうさぎづくしです。
うさぎの手袋人形とうさぎの帽子を早速作ってみようと思います。
2.どろんこおそうじ
作:さとうわきこ
部屋を散らかしているこいぬとこねこに、ばばばあちゃんは片づけを命じます。
でも、こいぬとこねこは箒と雑巾で野球を始めてしまいます。
森中の動物たちを巻き込んでの野球遊び。
しまいにはケンカになって、みんな泥だらけです。
その様子を発見したばばばあちゃんは、怒るかと思いきや、誰よりも張り切って泥あそびに没頭します。
ばばばあちゃんが無邪気に遊ぶ様子に、ケンカをしていたみんなは白けてしまってお家へ帰ります。
ばばばあちゃんがいつまでたっても泥あそびを止めないので、呆れたこいぬとこねこは家のお掃除を済ませてしまいます。
無邪気に遊んでいるだけで、こいぬとこねこが自発的に掃除をする方向に持っていくばばばあちゃんは凄いです。
3.じいじのさくら山
作:松成真理子
表紙の桜の美しさと、じいじの優しそうな表情がとても素敵な絵本です。
じいじと一緒にさくらやまを歩き回るちびすけ。
じいじの表情が穏やかで、見ていてこちらも微笑んでしまいます。
そんなじいじが冬の雪の日に、病気で寝込んでしまいます。
ちびすけは、「じいじを元気にしてください」と何度もさくらの木にお願いに行きます。
たった一人で山に入ってお願いに行くなんて、逞しいし、本当にじいじを想っているんだろうなと感じます。
春になって、ちびすけの願いが届いて起き上がることができたじいじ。
2人でさくらを見に行きます。
見開きで描かれた桜は本当に見事なものです。
でも、見た瞬間に涙がこみ上げてきます。
別れは訪れるけれど、毎年じいじのさくら山に桜が咲くと、ちびすけはじいじと過ごした日々を思い出すんだろうなと思います。
桜の季節に何度も読み返してみたくなるような、感動の1冊でした。
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