2019年8月3日 3歳10ヶ月の子供に読み聞かせをした絵本です。
1.いわしくん
2.おふろのくまちゃん
3.こすずめのぼうけん
1.いわしくん
作:菅原たくや
日本の海で生まれたいわしくん。
海で泳いでいたところ、捕まって、焼かれて、人間に食べられてしまいます。
ただ、食べられた後でも、いわしくんは人間の体の中で生きています。
いわしくんは、人間の体の一部となって、また泳ぐことだってできるのです。
もう一度、大好きだった泳ぎができた時のいわしくんの満足気な表情が印象的です。
他の命をいただいて自分の体ができているのだと、子供に伝えられる絵本です。
シンプルなお話ですが、食育にも良い絵本だと思います。
2.おふろのくまちゃん
作:シャーリー・パレントー/デイヴィッド・ウォーカー/訳:福本友美子
4匹のかわいいくまが、お風呂にぎゅうぎゅうに入っている表紙がかわいくて手に取りました。
くまちゃんたちはそれぞれ、「何をしてきたの?」と質問したくなるくらいに汚れています。
「おふろはきらい!」とお風呂を嫌がるくまちゃんたち
しかし、ちゃいくまちゃんが楽しそうにお風呂に入っているのを見ると、「ざぶん!ざぶん!」と次々に入っていきます。
無理やり入れるのではなく、楽しそうな姿を見せていつの間にかお風呂に入れてしまうなんて、ちゃいくまちゃんは子育て上手だなと思いました。
娘はかわいいくまちゃんの絵が気に入ったようなので、「くまちゃんシリーズ」をまた読んでみたいと思います。
3.こすずめのぼうけん
作:ルース・エインズワース/訳:石井桃子/画:堀内誠一
子供が、未知の世界への冒険を味わえる1冊です。
お母さんから飛び方を教わっているこすずめ。
お母さんから「今日はここまで」と言われますが、「自分はもっとできる」とずっと遠くへ飛んで行ってしまいます。
見たことのない景色が広がり、夢中になってこすずめは飛び続けます。
ずいぶん遠くまで飛んでしまったこすずめは、疲れて休みたくなってしまいます。
休憩できる場所を探し、鳥の巣を見つけては「休ませていただいていいでしょうか?」と尋ねます。
しかし、「仲間じゃないからダメ」と断られてしまいます。
なかなか休む場所を見つけられない展開に、こすずめはどうなるのだろうとドキドキして続きが気になります。
断られ続けるこすずめが可哀そうで、「がんばれ!」と思いながら読みました。
お母さんすずめが迎えに来てくれた時に、こすずめは疲れ過ぎていて自分のお母さんだと気が付くこともできませんでした。
お母さんに会えて本当に良かったね、ゆっくり休んでねと思いました。
子供はこすずめになった気分で、この冒険を楽しめると思います。
言葉遣いもとても丁寧に書かれていて、ぜひ読んでいただきたい絵本です。
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