2019年1月22日の「マツコの知らない世界」で『読み聞かせ絵本の世界』が放送されました。
自宅に1500冊の絵本を所有する主婦 内田早苗さんが登場。
内田さんが厳選された8冊の絵本を紹介します。
①しろくまちゃんのほっとけーき
②ごぶごぶごぼごぼ
③くだもの
④これはのみのぴこ
⑤おいしいおと
⑥オニのサラリーマン
⑦パンツのはきかた
⑧あなたがとってもかわいい
①しろくまちゃんのほっとけーき/わかやまけん
出版から40年以上経つロングセラー絵本です。
ホットケーキが完成していく場面が子どもに大人気で、娘もそのシーンは大好きでした。
番組では『大人は気づけないが子どもが共感するある秘密がある』と紹介。
しろくまちゃんとこぐまちゃんがホットケーキを作っているとき・食べているとき・食器を洗う時でエプロンの色が変わっているのです。
子どもは「洋服を汚してしまい、汚れたら着替えをする自分と同じだ」と共感しエプロンの色の変化に気付くといいます。
娘に読ませたのは赤ちゃんの頃だったので、もう少し意思表示できるような時期に読んでみたかったなと思いました。
②ごぶごぶごぼごぼ/駒形克己
『読むと落ち着きのない子供が静かになるという魔法の絵本』として紹介されたこの絵本。
作者の駒形克己さんのお子さんがお腹の中にいたときに「こんな音が聞こえた」と言ったことをまとめられた本だそうです。
「胎動音=聞き覚えのある音」なので子供は聞き入ってしまうそうです。
これから子供の生まれる友人に、是非おススメしたいと思う絵本でした。
③くだもの/平山和子
「さあどうぞ」と言われると、子どもが思わず手を伸ばして食べようとする絵本です。
作者の平山和子さんは、本物の果物に見えるように約4年かけて丁寧に描いたそうです。
みずみずしくて美味しそうな果物がたくさんでてきます。
果物の季節に合わせて手渡す人の装いを変えていたり、りんごを刺すフォークの角度や向きまで計算されています。
娘に読み聞かせをした時も、果物を受け取って「もぐもぐもぐ」と食べるまねをしていました。
④これはのみのぴこ/谷川俊太郎・和田誠
こちらは『子どもに読み聞かせをすると一斉にある行動をとる』と紹介されました。
「のみのぴこ」から始まり、登場人物が次から次へと繋がっていくことを楽しむ絵本です。
反復する聞き心地が良く、声を出して楽しめます。
子どもが一斉にするある行動とは「言葉を覚え合唱してしまう」というものでした。
番組では、園児に読み聞かせをしているうちに、文章を一緒に声にだして読み始めていました。
作者の谷川俊太郎さんが、聞き心地を大切にして絵本を作っているため、自然と子どもが覚えて反復してしまうそうです。
⑤おいしいおと/三宮麻由子・ふくしまあきえ
食べ物を食べた時の音が独特な表現でされています。
一風変わった音の表現が生まれた理由ですが、作者の三宮麻由子さんは幼い頃から目が不自由になったそうです。
そのため、音に関する感覚が鋭いのだと思います。
実際に自分で食べ物を食べ、耳に伝わる咀嚼音を文章にされて作られたのがこの本です。
ほうれん草やわかめの音は「確かにそんな音だ!」と思いました。
声に出して読むと、食べ物を食べた時の音が耳に蘇ってきました。
⑥オニのサラリーマン/富安陽子・大島妙子
関西弁がクセになる方言絵本です。
地獄カンパニーに勤める主人公の赤鬼の、サラリーマンとして働く日常を描いた絵本です。
社会の厳しさを描いた話ですが、関西弁を使うことで柔らかく聞こえ子供の耳に馴染みやすいそうです。
「どこいったん」「うどんのうーやん」もおすすめの方言絵本です。
⑦パンツのはきかた/岸田今日子・佐野洋子
女優の岸田今日子さんと、「100万回生きたねこ」の佐野洋子さんがお友達だったということで一緒に作られた絵本です。
この絵本は、歌が苦手な大人でも絵本を通して歌えるという「歌絵本」になっています。
番組では、内田さんの喉の調子が絶不調で、がらがら声がどんどんひどくなっていました。
わらべ歌や童謡が絵本になっている歌絵本も紹介されていました。
・おべんとうばこのうた/さいとうしのぶ
・おもちゃのチャチャチャ/市原淳
・もちっこやいて/やぎゅうげんいちろう
・あがりめさがりめ/ましませつこ
⑧あなたがとってもかわいい/みやにしたつや
内田さんが息子さんの小学校の卒業式前夜に読み聞かせをした絵本です。
「子供がどんなに大きくなっても、親は赤ちゃんの時と変わらずずっと子供を可愛く思い、大好きなんだ」という、子を想う親の普遍的な愛が描かれています。
内田さんは、照れてしまって息子さんにふだんは伝えられない想いを、この絵本を読むことで伝えたそうです。
ただ、息子さんは照れもあったのか「読んでもらったことは覚えているけど、内容は覚えていない」というあっさりとした反応でした。
感 想
子どもと接するのが苦手だった内田さんにとって、子どもと仲良くなるために見つけたツールが「読み聞かせ絵本」だったそうです。
私も、子供が生まれて何をしたら喜んでくれるか分からない中で、絵本を読んで一緒に楽しめるようになったことで、助けられました。
内田さんの主張である「絵本に教育を求めるな!絵本は子供とただ楽しむもの」
これは、内田さんの中学1年生になる息子さんに、1500冊読んで得た結果が「絵本はしつけには効かない」ということだったそうです。
でも、番組の収録に一緒に来てくれたり、自宅で魚を捌いてくれたり、良い子に成長されていると思いました。
私は、色々な種類の絵本を読んで、しつけ系の絵本も内容を楽しんでもらえれば良いかなと思いました。
子どもが生まれたことで私も絵本の世界に興味が出てきたので、今後も読み聞かせを続けていきたいと思いました。
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