2020年3月21日 4歳5ヶ月の子供に読み聞かせをした絵本です。
1.ノウミソチップ
1.ノウミソチップ
作・絵:こまつゆうき/(文芸社)
地球で奇病が流行り、人類は滅亡の危機に立たされています。
主人公のマルは奇病の疑いがあるため、冬眠して未来の医療技術に希望を託すことにしました。
長い冬眠から目が覚めたマルの前に広がる世界とは・・・
状況がさっぱり分からない中で「ロボットになって生き続けるか、人間として死ぬか」決断を迫られるマル。
自分がマルの立場になったらどういう決断をするだろう?と考えました。
家族がロボットとして生きているなら、自分もロボットになって家族に会いたいと思うけど、知っている人が誰もいない世界だったら、人間として死んでしまっても構わないかなと思いました。
ただ、もし自分の子どもがこの決断を迫られたとしたら、ロボットになってでも生きてその世界を楽しんで欲しいなと思いました。
マルが最後にどちらを選択したかは書かれていませんが、「もっと世界をみてみたい」と言ったマルは、ロボットとして生きているかもしれないなと想像しました。
文章は長めで、現在4歳の子どもへの読み聞かせにはまだ早いなと思う内容でしたが、子どもはたくさんのロボットが登場するので絵に興味を持って眺めていました。
かわいいロボットや不思議な街並みが、白黒で丁寧に描かれています。
小学校高学年~大人の方向きの絵本だと思います。
「ノウミソチップ」は著者のこまつゆうきさんの絵本作家デビュー作になるそうです。
次はどんな作品を作られるのか楽しみです。
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